ページ
「撫で五鈷杵」。煩悩を断ち切る金剛杵です。
「福壽無量の鐘」。心安まる癒やしの響きです。
「珪化木」。長い年月をかけて樹木が化石化したものです。
本堂前の扁額です。「三光」は太陽・月・星をあらわします。髙尾山薬王院第31世貫首山本秀順大僧正の御揮毫です。
本堂前の手水舎です。豊富な地下水をくみ上げています。
お寺にはたくさんの石仏様がいらっしゃいます。
いまここにしかない わたしのいのち あなたのいのち
仲良きことは美しきかな
温かな慈愛を感じます。
髙橋秀城『法の水茎 ― 和歌とおはなしでひもとく仏教 ―』
(武蔵野書院、2021/03/11)
髙尾なる緑もふかき法の山飯縄の御威永遠に変わらじ
いにしえの和歌や説話、古典文学には仏さまの教えがちりばめられている。また、その教えをもとに書かれた作品も少なくない。本書はこれらの古典作品を手がかりとして、仏教の奥深い教えに近づくことを目的として書かれた、ひとつの道しるべ。髙尾山薬王院発行の『髙尾山報』に、普濟寺住職である著者が、八年に亘って連載している『法の水茎』1 ~100話をこの一冊に収録。悩み多き現代人に贈る、言わば百話の心の処方箋。住職ならではの優しい語り口が、読者を仏の御心へと誘う。
田中幸江『絵巻で読む方丈記』(東京美術、2022/07/10)
日本三大随筆のひとつ『方丈記』を、18世紀末に描かれたとされる「方丈記絵巻」と合わせて掲載。疫病、火災、地震などの中、長明が至った無常観が、生き生きとした画の描写とともに伝わり、戦禍、コロナ禍、気候変動などに生きる現代に訴えかける。『方丈記』自体を紹介する本編に加え、巻末には『方丈記』および絵巻の解説を添える。【全国学校図書館協議会選定図書】